ニチニチソウ(日日草)(読み)ニチニチソウ(英語表記)Vinca rosea; Madagascar periwinkle

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ニチニチソウ(日日草)」の意味・わかりやすい解説

ニチニチソウ(日日草)
ニチニチソウ
Vinca rosea; Madagascar periwinkle

キョウチクトウ科一年草。ニチニチカ (日日花) ともいう。西インド原産といわれるが,観賞用として世界各地で栽培されている。茎は高さ 50cmほどで直立し,長さ6~12cmの長楕円形全縁で柄のある葉を対生する。夏から秋にかけて,上部の葉腋紅紫色または白色の花をつける。花冠の上部は5裂して平らに開き,径2~3cmとなる。各裂片は互いに重なり,下部は細長い筒状になる。果実は細長い莢状の袋果で,中に長い毛のある種子がある。インドでは古くから薬用とされている。ツルニチニチソウ (蔓日日草)淡紫色の花をつけるヨーロッパ原産の同属の種で,子宮出血,腸出血,喀血などの止血剤とされる。

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