ナズム・ヒクメト(読み)ナズムヒクメト

百科事典マイペディア 「ナズム・ヒクメト」の意味・わかりやすい解説

ナズム・ヒクメト

トルコ詩人テッサロニキ名門の出身で,祖父も詩人。海軍兵学校在学中に革命運動に参加し退学,1921年モスクワ大学に留学し,マヤコーフスキーと知り合う。1924年トルコ共産党に入党,反体制的詩作のために逮捕されるが,ソ連亡命,1928年最初の詩集を出版して帰国し,反体制活動と創作活動を続けるが,1937年逮捕され,28年の刑を宣告される。1951年釈放されソ連に亡命,平和運動に従事し,モスクワで死去した。詩集《アドルナ》《ヒロシマ》などの自由詩はトルコ現代詩の流れを変えたものとして高く評価されている。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報