日本大百科全書(ニッポニカ) 「ドリル(反復練習)」の意味・わかりやすい解説
ドリル(反復練習)
どりる
drill
技能を定着させたり、その正確性、速さを高めたりするための反復練習のこと。ただし、運動的技能に対してではなく、漢字の読み書き、数の計算などの知的技能に対して使われることが多い。
ドリルの学習における位置づけは時代によって大きく変化してきたが、今日では、技能が、知識・理解、考え方、関心・態度とともに、目標の一分野を占め、技能の定着などのためにドリルは必要不可欠なものであるとされており、その位置、役割が安定してきた。ドリルを効果的に行うには、子供の十分な理解に基づくこと、系統的・計画的に行うこと、目的意識をもたせ、進歩がわかるようにしてやること、などがたいせつである。
[中原忠男]
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