ドゥル=クリガルズ(英語表記)Dur-Kurigalzu

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ドゥル=クリガルズ」の意味・わかりやすい解説

ドゥル=クリガルズ
Dur-Kurigalzu

イラク首都バグダードの西方 15kmにあったバビロン第2王朝の首都,要塞都市。現アカルクフ。クリガルズ1世 (在位前 15世紀後半~14世紀前半頃) あるいはクリガルズ2世 (在位前 1345頃~24頃) により建設されたという。 1943~45年の発掘により,非常に目立つジッグラト1基 (中心部のみ残存) ,神殿,彩色壁画のある宮殿,角列柱のある回廊などが明らかにされた。神殿に奉納された宝物のなかには,等身大のクリガルズ2世像があり,王宮の宝物殿からは,装飾のある儀杖,金製腕飾りなどバビロン第2王朝の芸術を代表する作品が数多く発見されている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android