ドイッチュラント・ユーバー・アレス(英語表記)Deutschland über Alles

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

ドイッチュラント・ユーバー・アレス
Deutschland über Alles

「世界に冠たるドイツ」という意味。この1句を含む歌は,統一以前の 19世紀以来ドイツで歌われ,世界歴史をリードしようとするドイツ民族の使命感がにじみ出ており,1922年に正式に国歌となった。 J.ハイドンが 1797年に作曲した『国王賛歌』に,A.H.ホフマン・フォン・ファーレルスレーベンが 1841年作詞したもの。西ドイツではその第3番目の歌詞「統一と正義と自由」 Einigkeit und Recht und Freiheitのみが国歌にされ,東西ドイツ統一後も,1991年国歌として確認された。ちなみに,それまでの東ドイツの国歌は 1949年に作られた『廃虚のなかから』 Auferstanden aus Ruinenであった。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android