トムソン(Francis Thompson)(読み)とむそん(英語表記)Francis Thompson

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

トムソン(Francis Thompson)
とむそん
Francis Thompson
(1859―1907)

イギリス詩人。ビクトリア王朝文学に現れたカトリシズム復興の一翼を担う。司祭になる勉強をしたが、心身虚弱のため初志を果たさず、極貧アヘン中毒に苦しみながら詩作を続けるうち、『天の猟犬』(1891)などで詩才を認められた。17世紀のクラショー、19世紀のパトモアの影響が濃く、苦悶(くもん)を秘めた神秘思想を歌う詩風

川崎寿彦

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android