トウフジウツギ(読み)とうふじうつぎ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「トウフジウツギ」の意味・わかりやすい解説

トウフジウツギ
とうふじうつぎ / 唐藤空木
[学] Buddleja lindleyana Fort.

フジウツギ科の落葉低木。沖縄古くから栽培されたのでリュウキュウフジウツギともいう。茎は四角形ですこし翼がある。葉は卵形から卵状披針(ひしん)形で長さ5~10センチメートル、全縁または波状に浅く切れ込む鋸歯(きょし)がすこしある。紫色の花を穂状多数つける。中国中南部原産。有毒植物である。

小林義雄


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世界大百科事典(旧版)内のトウフジウツギの言及

【ブッドレア】より

…日本にはフジウツギB.japonica Hemsl.とウラジロフジウツギB.curviflora Hook.et Arn.f.venefera (Makino) Yamazakiが自生し,後者は魚毒として使う。琉球で古くから栽培されるトウフジウツギB.lindleyana Fort.は中国原産である。この属にはリウマチなどの薬としたり,花を衣類の染料,葉をバターの着色,材を農具などとする種がある。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」