テーブル・フォー・ツー(読み)てーぶるふぉーつー(英語表記)TABLE FOR TWO

日本大百科全書(ニッポニカ) 「テーブル・フォー・ツー」の意味・わかりやすい解説

テーブル・フォー・ツー
てーぶるふぉーつー
TABLE FOR TWO

先進国において食事を1回とるごとに、開発途上国に学校給食1食分を寄付するという国際貢献活動。NPO法人TABLE FOR TWO International(テーブルフォーツーインターナショナル)の取り組みの一つで、TFTと略称する。テーブル・フォー・ツーとは「二人の食卓」を意味し、先進国と開発途上国のまったく別の食卓がつながりあっているというメッセージである。先進国の生活習慣病メタボリック症候群を改善するため、TFTが基準として設けたガイドラインを満たす健康食を1回食べることにより、飢餓に苦しむ開発途上国で給食1回分にあたる20円が食事代のなかから寄付される仕組みになっている。2007年(平成19)に日本企業の社員食堂から始まった小さな取り組みであったが、その後、国内の事業所食堂や給食会社をはじめ、レストランやカフェなどにも参加が広がり、いまでは一般企業、ホテル、結婚式場、通信販売会社、コンビニエンス・ストア、海外の企業などからの参加がある。寄付の方法も増えており、なかにはインターネット上の投稿・共有サイトもあり、楽天レシピの場合、一人の投稿者がレシピを1回投稿するとTFTへ10円が寄付され、投稿者自身にはお金がかからないという形態もある。

 支援先は政情貧困の状況に応じて判断され、給食の管理体制があることなどを条件に選定される。2012年10月の時点で、ウガンダルワンダエチオピアタンザニアケニアのアフリカ5か国で給食の支援が行われている。

[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例