テオドシウス3世(読み)テオドシウスさんせい(英語表記)Theodosius III

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「テオドシウス3世」の意味・わかりやすい解説

テオドシウス3世
テオドシウスさんせい
Theodosius III

ビザンチン皇帝 (在位 715~717) 。徴税官の出身。テマ・オプシキオンの強い要請で,みずからの意志に反して,アナスタシウス2世に対する反対皇帝として擁立された。約半年の内乱後,ギリシアに帰化したゴート族援助を得て,前帝アナスタシウス2世を廃して即位。対アラブ人にそなえ,首都コンスタンチノープルの防備に追われた。 717年3月テマ・アナトリコンの司令官レオ (のちのレオ3世) によって退位を迫られ,エフェソスにおもむき修道士となった。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android