ツツキノコムシ(読み)つつきのこむし

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ツツキノコムシ」の意味・わかりやすい解説

ツツキノコムシ
つつきのこむし / 筒蕈虫

昆虫綱甲虫目ツツキノコムシ科Cisidaeに属する昆虫の総称。世界各地のおもに森林地帯に分布しており、数百種が知られ、日本産は約50種が記録されている。体長2~6ミリメートルぐらいの小形で、色は黄褐色から黒褐色、一部のものだけ模様がある。円筒形で一見キクイムシに似ているが、上ばねに条溝はない。跗節(ふせつ)は4節。雄は頭や前胸背の前部突起をもつことがあり、腹部の第1節中央に小孔をもつものもある。成虫幼虫とも樹木につくキノコに孔(あな)をあけて食害し、また朽ち木に食い入ることもある。

[中根猛彦]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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