チャリティ・スクール(英語表記)charity school

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「チャリティ・スクール」の意味・わかりやすい解説

チャリティ・スクール
charity school

ブルーコート学校とも呼ばれる。 17~18世紀のイギリスで,貧民階級の児童に対し,無料で読み,書きおよび宗教的教育,簡易な労働技能を授けた学校。教会に付設され,教区内の寄付金経費にあてた。全国的に設けられて 19世紀の初等教育基盤となり,民衆教育普及に重要な役割を果した。同様の施設は時期を同じくしてアメリカおよびヨーロッパ大陸にも存在したが,この名称はそれほど広くは用いられなかった。日本でも 1872年の学制のなかに慈恵学校の名で規定されたが,実際には普及しなかった。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android