チャタル・ヒュユク遺跡(読み)チャタル・ヒュユクいせき(英語表記)Çatalhüyük

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「チャタル・ヒュユク遺跡」の意味・わかりやすい解説

チャタル・ヒュユク遺跡
チャタル・ヒュユクいせき
Çatalhüyük

トルコ中南部,コンヤ近郊にある新石器時代遺跡。1961~65年,イギリスの考古学者ジェームズ・メラートによって調査された。アナトリア高原上の先史文化の編年の基準になっている。人工の丘(テル)で,東西二つのテルからなる。先土器新石器文化層のある東のテルには漆喰の床と壁のある方形の多数の部屋をもつ建物群があり,二階建てのものもあったと推測されている。また多くのウシの頭の彫刻のある部屋もあり,これは一種神殿であったと考えられている。黒曜石を磨いた円鏡(→)をはじめ,石器,土器が多数発見されている。食用穀物ナッツ栽培畜産も認められる。2012年世界遺産の文化遺産に登録された。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android