ダール・アルイスラーム(英語表記)dār al-Islām

山川 世界史小辞典 改訂新版 「ダール・アルイスラーム」の解説

ダール・アルイスラーム
dār al-Islām

アラビア語で「イスラームの家」,ひいてはイスラーム圏をさす。厳密な定義は一定しないが,一般にシャリーアが通用し,ムスリムをはじめジンミーを含むウンマ成員生命財産の安全を保障される地域のこと。それ以外のすべての地域はジハード対象であり,「戦争の家」(ダール・アルハルブ)と呼ばれる。のちには和平的な条約国の存在も容認された。以上の問題はシャリーアのいわば国際法にあたる。

出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android