タンペレ大聖堂(読み)タンペレダイセイドウ

デジタル大辞泉 「タンペレ大聖堂」の意味・読み・例文・類語

タンペレ‐だいせいどう〔‐ダイセイダウ〕【タンペレ大聖堂】

Tampereen tuomiokirkko》フィンランド南西部の都市タンペレにある大聖堂。20世紀初頭に建造国産花崗岩赤煉瓦を用い、アールヌーボー影響を受けた国民的ロマン主義の代表的な作例として知られる。象徴主義の画家ヒューゴ=シンベリ、マグヌスエンケルによるフレスコ画が有名。

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世界の観光地名がわかる事典 「タンペレ大聖堂」の解説

タンペレだいせいどう【タンペレ大聖堂】

フィンランド南部、西スオミ州の都市タンペレ(Tampere)の市街にある大聖堂。タンペレ駅から約300mの場所にある。1902~1907年に建設され、1923年から大聖堂として使用されるようになった。アールヌーボーの影響を受けたフィンランドロマン主義建築で、ラールス・ソンク(Lars Sonck、1870~1956年)の代表作とされている。聖堂に6つある出入り口を囲む石壁には、6つの門がつくられている。大聖堂の礼拝堂には2000人が収容できる。聖堂内にはマグヌス・エンッケルの祭壇画や、フーゴ・シンベルグの「傷ついた天使」、「死の庭」などの作品がある。現在は挙式会場やコンサート会場としても利用されている。◇正式名称は「聖ヨハネ教会」(St.John's Church)。

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