タペ・サンギチャハマック遺跡(読み)タペ・サンギチャハマックいせき(英語表記)Tappeh Sang-i Čaxmaq

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

タペ・サンギチャハマック遺跡
タペ・サンギチャハマックいせき
Tappeh Sang-i Čaxmaq

イラン北東部,シャールードの北バスタム村にある初期農耕文化期の数基のテペより成る遺跡。筑波大学イラン先史時代遺跡調査団を中心に 1972年より東西両テペの調査が行われ,11層の建物跡の堆積が確認された。西テペには厚い漆喰を張った建物跡があり,数層に灰層が重なった聖火壇と思われる特殊な遺構が検出されている。タペ・サンギチャハマックはペルシア語で「火打石の丘」の意であるが,文字どおりフリント製の鎌刃をはじめとする多種の石刃が出土している。時期は出土した彩文土器からみてシアルク II期やジョイトゥン文化期とほぼ同時期と考えられている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android