タイラ(読み)たいら(英語表記)tayra

日本大百科全書(ニッポニカ) 「タイラ」の意味・わかりやすい解説

タイラ
たいら
tayra
[学] Eira barbara

哺乳(ほにゅう)綱食肉目イタチ科の動物。メキシコ南部からパラグアイアルゼンチンまでの森林に生息する。体長60~68センチメートル、尾長38~47センチメートル、体重4~5キログラム。体はテンにもクズリにも似ている。体色は黒褐色で、前胸部に黄ないし白色の大きな斑紋(はんもん)がある。普通、雄雌の2頭か家族で生活している。木登りがきわめて巧みで、泳ぎもうまい。おもに日中活動し、アグーチネズミ、鳥や卵、昆虫サトウキビ、果実などを食べる。アルマジロが放棄した穴や樹洞を巣とし、1産2~4子を産む。寿命は飼育下で12年ほどである。

[今泉忠明]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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