ソーシャルボンド(読み)そーしゃるぼんど

知恵蔵mini 「ソーシャルボンド」の解説

ソーシャルボンド

社会的課題に取り組むプロジェクトや社会活動の資金調達を行うために発行される債券のこと。プロジェクトの多くは、社会から取り残されている人々やグループとされる貧困ラインを下回る生活者、移民、失業者、女性または性的マイノリティー、障害者などを対象とする活動であり、分野としては医療、教育、福祉などが該当する。また新型コロナウイルスへの感染対策なども同債券の対象となっている。同債券については、市場での安全性を担保するため、情報開示や透明性についての基準を定めた国際資本市場協会(ICMA)による「」ソーシャルボンド原則(SBP)という自主的なガイドラインが策定されている。2020年12月、金融庁は同債券の振興を図るため、サステナブルファイナンス有識者会議を設置して具体的な基準を盛り込んだ指針作りを21年夏までに行うとしている。

(2021-1-14)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ソーシャルボンド」の意味・わかりやすい解説

ソーシャルボンド
そーしゃるぼんど

社会貢献債

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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