スペイン辺境領(英語表記)Marca Hispánica

山川 世界史小辞典 改訂新版 「スペイン辺境領」の解説

スペイン辺境領(スペインへんきょうりょう)
Marca Hispánica

イベリア半島におけるカロリング朝フランク王国の支配領域。カタルニャから南フランスのルシヨンまでがこれに相当。一般に801年のバルセロナ征服の時点で成立したとされるが,独自の法的地位や一体性を備えていたわけではなく,実態は複数の伯領の集合体にすぎなかった。9世紀末葉からバルセロナ伯領を筆頭大半の伯領が,伯ギフレ1世(在位870~897)の家系によって世襲化され,フランク王権からの事実上の独立が進んだ。

出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android