スニト(蘇尼特)(読み)スニト(英語表記)Sunite

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「スニト(蘇尼特)」の意味・わかりやすい解説

スニト(蘇尼特)
スニト
Sunite

中国,内モンゴルのシリンゴル (錫林郭勒) 盟の旧5部の一つ。東西約 240km,南北 360km,砂質の平原が大半で,不毛の地。韃靼 (だったん) のダヤン・ハン (達延汗)の次子ククチト・メルゲン (庫克斉図墨爾根) が部祖で,初めてスニトと称した。崇徳1 (1636) 年内モンゴル諸部が清朝に服属すると,リンダン (林丹)の兵乱を避け,他部とともに外モンゴルにいた同部のテンギス (謄機思) ,ソサイ (素賽) は,同4年一族を率いて帰還し清朝に服属,それぞれ同部の左翼旗の長 (ジャサク) ,右翼旗の長に任じられた。順治3 (46) 年,前者は外蒙古のチェチェン・ハン (車臣汗)の誘いで反乱したが敗れ,再度帰服した。

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