スズムシ(鈴虫)(読み)スズムシ

百科事典マイペディア 「スズムシ(鈴虫)」の意味・わかりやすい解説

スズムシ(鈴虫)【スズムシ】

直翅(ちょくし)目コオロギ科の昆虫。体長17mm内外,黒褐色本州〜九州に分布するが寒冷地にはいない。後翅は羽化後まもなく脱落する。草地の根ぎわの石の下や穴の中にすみ,土中に産卵。卵で越冬し,成虫は8月下旬から現れる。雄はリーンリーンと美しい声で鳴き,古来鳴く虫の代表として親しまれている。暗所で飼育し,適度の湿気と,餌として水分の多い野菜や果物と干魚片などを与える。

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