スウェーデン‐ポーランド戦争

山川 世界史小辞典 改訂新版 の解説

スウェーデン‐ポーランド戦争(スウェーデン‐ポーランドせんそう)

1655年9月~60年5月,スウェーデンポーランド間で戦われた戦争。第1次北方戦争とも。17世紀前半にスウェーデン,ロシアと戦い,またウクライナを失ったポーランド大王国の国力消耗につけこみ,スウェーデン王カール10世はポーランドに軍を進め,首都ワルシャワを含む国土の大部分を占領した。しかしポーランド山地の農民抵抗に悩まされたスウェーデン軍はついに撤収せざるをえず,ポーランド軍はこれを追撃してデンマーク領に入った。フランスの調停によって60年に和議が成立し,両国は互いに戦前国境を確認した。

出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報