ジュディ鳥類保護区(読み)ジュディちょうるいほごく(英語表記)Djoudj National Bird Sanctuary

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ジュディ鳥類保護区」の意味・わかりやすい解説

ジュディ鳥類保護区
ジュディちょうるいほごく
Djoudj National Bird Sanctuary

セネガル北西部,モーリタニアとの国境をなすセネガル川のデルタ地帯に広がる鳥類保護区。面積 160km2。 1971年指定。セネガル川デルタの湿地帯はラムサール条約に登録,鳥類に豊富な餌を提供し,毎年約 300万羽が遠くヨーロッパや東アフリカから越冬に来る。また,ここに営巣する鳥類としてはモモイロペリカンの数が最も多く約 5000羽に達する。鳥類以外にもイボイノシシアフリカマナティなども生息。この自然の楽園も砂漠化やセネガル川の農薬汚染など深刻な問題を抱え,保護対策が早急に検討されている。 1981年世界遺産の自然遺産に登録。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android