ジャン ジオノ(英語表記)Jean Giono

20世紀西洋人名事典 「ジャン ジオノ」の解説

ジャン ジオノ
Jean Giono


1895 - 1970
フランスの小説家。
バス・ザルプ県マノスク生まれ。
1929年「丘」で文壇デビュー、「ボーミューニュの男」(’29年)、「二番草」(’30年)などを次々と発表し、南フランスの厳しく激しい自然における人々の生活を叙情的な文体で描き、大地作家としての地位を得る。その後、第二次世界大戦での徴兵忌避で投獄され、戦後は対独協力者の汚名を着せられ再び投獄されたが、執筆は続けられ、’51年「屋根の上の軽騎兵」によって、かっての叙情詩人から叙事詩人へと変貌した。作品はほかに「イタリア紀行」(’53年)、死後刊行された「脱走兵」(’73年)など。

出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報