ジメチルスルホキシド

化学辞典 第2版 「ジメチルスルホキシド」の解説

ジメチルスルホキシド
ジメチルスルホキシド
dimethyl sulfoxide

C2H6OS(78.14).(CH3)2S=O.略称DMSO.ジメチルスルフィドを酸化すると得られる.無色無臭吸湿性液体融点18.9 ℃,沸点189 ℃(分解).1.1014.1.4795.水,エタノールアセトンエーテル,ベンゼン,クロロホルムに溶解する.脂肪族炭化水素は溶かさない.石油中の芳香族留分の抽出溶剤,およびアセチレン,二酸化硫黄,二酸化窒素などのガス溶剤,また各種樹脂の溶剤として用いられる.還元されてジメチルスルフィドになり,酸化されてジメチルスルホンを与える.各種の弱い酸化反応の酸化剤として有機合成に広く用いられる.LD50 19700 mg/kg(ラット経口).[CAS 67-68-5]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ジメチルスルホキシド」の意味・わかりやすい解説

ジメチルスルホキシド
dimethylsulfoxide

化学式 CH3SOCH3 。無色,無臭,吸湿性の液体。融点 18.5℃ (分解) 。水よりわずかに重い。水および有機溶媒によく溶ける。アセチレン系炭化水素糖類,セルロース類をよく溶かす。ポリアクリロニトリルポリエチレンテレフタラートなどの高分子化合物の溶剤として用いられるほか,穏やかな酸化剤としても用いられる。

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