シンレウニコル(読み)しんれうにこる

日本歴史地名大系 「シンレウニコル」の解説

シンレウニコル
しんれうにこる

漢字表記地名「真竜」のもとになったアイヌ語に由来する地名。天保郷帳には「アツケシ持場」のうち「シンテウニコロ」とみえ、当地一帯は近代に入って真竜しんりゆう村に包含された。仮名表記は「シンレウニコル」(玉虫「入北記」)、「シンテウニコロ」のほか「シンニウコル」(東蝦夷地場所大概書)、「シンニウイコル」(東行漫筆)、「シンシウニコロ」(「蝦夷日誌」一編、「廻浦日記」、板本「東蝦夷日誌」)がある。板本「東蝦夷日誌」は語義について「名義、鍋の釣の如く曲りし処と云儀」と述べている。「東蝦夷地場所大概書」に「悪消場所」の八ヵ所の番屋所在地の一つとして「シンニウコル」があげられ、「東行漫筆」には番人二人、手附夷人は二〇人余とあるほか、「鰊チカあり、此処猟事御仕廻ネモロ場所之内ハナサキへ相廻し鱒猟致し候由」と記される(文化六年四月二六日条)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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