シラタマカズラ(読み)しらたまかずら

日本大百科全書(ニッポニカ) 「シラタマカズラ」の意味・わかりやすい解説

シラタマカズラ
しらたまかずら / 白玉蔓
[学] Psychotria serpens L.

アカネ科(APG分類:アカネ科)の常緑藤本(とうほん)(つる植物)。葉は対生し全縁、長さ2~4.5センチメートル。6~7月、枝先に小さい白色花を多数つける。子房下位で2室、各室に直生する胚珠(はいしゅ)が一つある。和歌山県四国、九州南部、沖縄、および中国南部、マレーシアに広く分布する。名は、白い球状の果実をつけ、茎から着生根を出して木の幹や岩をよじ登ることによる。

[福岡誠行 2021年5月21日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のシラタマカズラの言及

【ボチョウジ】より

…これら多数の種のなかには,リウマチ,赤痢,虫さされなどの薬として地方的に数種が利用される。日本の南部に分布するシラタマカズラP.serpens L.は白い実をつけ,茎から着生根を出して木の幹や岩をよじのぼる。【福岡 誠行】。…

※「シラタマカズラ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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