シュクシャ(縮砂)(読み)シュクシャ(英語表記)Hedychium coronarium; ginger lily

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シュクシャ(縮砂)」の意味・わかりやすい解説

シュクシャ(縮砂)
シュクシャ
Hedychium coronarium; ginger lily

ショウガ科の多年草。ハナシュクシャともいう。ミャンマー,タイに産するが,日本には安政 (1854~60) 以前に輸入された。草丈約 2m,葉は無柄で,卵状披針形,先端は尾状に伸びる。花穂は地下茎から別に伸び,黄色の花をつける。花後,径 1cmぐらいの球状の 蒴果を結ぶ。種子ボルネオールなどの精油を含み,特異の芳香と強い味がある。漢方ではこの種子を健胃整腸,消化剤として用いる。園芸界ではこの種類を単にジンジャーということが多いが,同属の植物にはニクイロシュクシャ H. carneum,キバナシュクシャ H. gardnerianumなど観賞用とされるものがいくつかある。

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