シクロトリメチレントリニトロアミン

化学辞典 第2版 の解説

シクロトリメチレントリニトロアミン
シクロトリメチレントリニトロアミン
cyclotrimethylenetrinitramine

hexahydro-1,3,5-trinitro-1,3,5-triazine.C3H6N6O6(222.12).ヘキソーゲンともいう.ヘキサメチレンテトラミンを多量の硝酸で処理すると得られる.無色針状結晶.融点204 ℃.密度1.86 g cm-3.DMF,DMSOに可溶,水,アルコール類に不溶,熱ベンゼンに難溶.ニトロアミンであるため,ニトロ化合物より爆発しやすく,爆発威力も大きい.爆発熱5860 kJ kg-1.体内に入るとテンカン症状を起こす.有毒.LD50 160 mg/kg(ラット経口).[CAS 121-82-4]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報