サーロー節子(読み)さーろー せつこ(英語表記)Setsuko Thurlow

知恵蔵mini 「サーロー節子」の解説

サーロー節子

被爆者、反核運動家。1932年1月3日、広島県生まれ。13歳の時、勤労奉仕として動員された広島市の陸軍施設で被爆する。54年に米国に留学し、55年に結婚後、夫の祖国であるカナダトロント移住トロント大学で社会福祉事業の修士号を取得し、ソーシャルワーカーとなる。カナダを拠点に国連で被爆証言を行うなどの核廃絶運動を続け、2007年に同国政府より勲章を授与された。核兵器禁止条約の国連での採択に貢献した国際NGO、核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)とは活動を同じくし、17年に行われた同団体へのノーベル平和賞授賞式では、被爆者として初めて受賞演説を行った。

(2017-12-12)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android