サンボンバ

百科事典マイペディア 「サンボンバ」の意味・わかりやすい解説

サンボンバ

スペイン南アメリカの擦り太鼓。土の壺に皮を張り,中央に差し込んだ棒を擦って音を出す。スペインではクリスマス行事に使われる。エクアドルグアテマラでも用いられている。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典(旧版)内のサンボンバの言及

【スペイン音楽】より

…打楽器はともに古い起源をもつタンバリン(パンデレータpandereta)とカスタネット(カスタニュエラスcastañuelasまたはパリーリョスpalillos)のほか,大小の太鼓類がある。クリスマスの楽器として知られるサンボンバzambombaは,太鼓の中央に1本のアシを通し,ぬれた手でそれをこすることにより面皮を共鳴させる〈摩擦ドラム〉である。 多彩で個性に富むスペインの民俗音楽は,それ自体高い美的価値をもつと同時に,スペインの作曲家たちはもとより,諸外国の一流作曲家たち(グリンカ,リスト,ラロ,シャブリエ,リムスキー・コルサコフ,ドビュッシー,ラベル等々)にも霊感を与え,すぐれた作品を書かせてきたことが特筆される。…

※「サンボンバ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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