サカテカス歴史地区(読み)サカテカスれきしちく

世界遺産詳解 「サカテカス歴史地区」の解説

サカテカスれきしちく【サカテカス歴史地区】

1993年に登録された世界遺産(文化遺産)で、メキシコ中部、メキシコ・シティの北西に位置する。サカテカスはスペイン植民地時代、シルバー・ラッシュの先駆けとなった地である。1548年、ここでメキシコ初の銀鉱脈が発見されると、それを機にサン・ルイス・ポトシグアナフアトと、次々と近くに銀鉱脈が発見され、2年間で銀山総数は34に上った。サカテカスとメキシコ・シティを結ぶ道路は「銀の道」と呼ばれ、このルートを通って大量の銀が運ばれた。銀山の町サカテカスの繁栄は19世紀まで続いた。世界遺産に登録されたのは町の中心部の1.1km2で、そこには18世紀半ばに建立されたチュリゲラ様式バロック様式一種)のサカテカス大聖堂、サント・ドミンゴ聖堂、グアダルーペ修道院など壮麗な建造物が残り、銀山で栄えた往時栄華が偲ばれる。◇英名はHistoric Centre of Zacatecas

出典 講談社世界遺産詳解について 情報

百科事典マイペディア 「サカテカス歴史地区」の意味・わかりやすい解説

サカテカス歴史地区【サカテカスれきしちく】

サカテカス

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