山川 世界史小辞典 改訂新版 「サイイド・サイード」の解説
サイイド・サイード
Sayyid Sa‘īd
1791頃~1856(在位1806頃~56)
アラビア半島東南端のオマーンのブー・サイード朝のスルタン。インド洋交易における東アフリカ海岸(スワヒリ地域)の重要性に着目し,1820年代に現在のソマリアのモガディシュからタンザニア‐モザンビーク国境のデルガド岬に至る帯状の沿岸部を勢力圏に収めた。30年代以降活動の拠点を本国のマスカットからザンジバルに移転。象牙などの内陸部長距離交易およびクローブ(丁子(ちょうじ))のプランテーション経営を奨励した。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報