コウテンシ(読み)こうてんし(英語表記)Mongolian lark

日本大百科全書(ニッポニカ) 「コウテンシ」の意味・わかりやすい解説

コウテンシ
こうてんし / 告天子
Mongolian lark
[学] Melanocorypha mongolica

鳥綱スズメ目ヒバリ科の鳥。同科コウテンシ属6種中の1種。同属はいずれもユーラシアに産するが、本種はバイカル湖付近、モンゴル、中国北部の草原に生息し、草本の種子若芽のほか昆虫などを食べる。全長約19センチメートル。上面栗(くり)色、下面白色、胸の左右に黒斑(こくはん)があり、後趾(こうし)のつめは長い。眉斑(びはん)から後頭に続く白線はこの種の特徴である。習性はヒバリに似る。さえずる声が美しいので、中国では好んで飼育される。日本にも第二次世界大戦以前はよく輸入されていた。コウテンシ属の他の5種にクビワコウテンシ、オオコウテンシ、クロエリコウテンシ、ハジロコウテンシ、クロコウテンシなどの和名がある。ヒメコウテンシは別属。

[坂根 干]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android