日本大百科全書(ニッポニカ) の解説 ゲルハルト(Paul Gerhardt)げるはるとPaul Gerhardt(1607―1676) ドイツ、プロテスタントの詩人。ザクセン出身。教義上の問題について牧師の職を賭(か)け、神学者としての良心を貫く。『今やすべての森が休らう』『出でよ、わが心、喜びを求めよ』『汝(なんじ)の道を示したまえ』などの賛美歌は、素朴な民謡風で深い宗教的感情、自然に対するういういしい感受性を歌う。ルターの戦闘的信仰告白から、内面的、個人的な祈りへとテーマの転換を示している。[小泉 進 2018年1月19日] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例