ゲナスドルフ遺跡(読み)ゲナスドルフいせき(英語表記)Gönnersdorf

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ゲナスドルフ遺跡」の意味・わかりやすい解説

ゲナスドルフ遺跡
ゲナスドルフいせき
Gönnersdorf

ドイツ,ライン川東岸,ケルンの南約 50kmにある後期旧石器時代,マドレーヌ期の遺跡パンスバン遺跡同様,精密に調査,分析され,生活が復元されている。居住地点は3地点確認され,自然遺物の分析から夏と冬に居住されていたこと,使用されている石材の分析から,夏の人々は西の大西洋方面から,冬の人々は東のヨーロッパ平原から来たことが推定されている。スレートに彫られた動物や人間の刻線画が多数ある。また簡略化した「旧石器時代ビーナス」もある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android