グローマン(英語表記)Will Grohmann

改訂新版 世界大百科事典 「グローマン」の意味・わかりやすい解説

グローマン
Will Grohmann
生没年:1887-1968

ドイツ美術史家,批評家。1907年にドレスデンで,当時結成されてまもない表現主義グループ〈ブリュッケ(橋)〉の展覧会を組織したのをはじめ,以後作家との交友に基づく数多くのすぐれた研究や評論を発表し,現代ドイツ美術の声価を国際的に高めるうえでも大きな功績を残した。著作としては,友人でもあったクレーカンディンスキー大部のモノグラフ(それぞれ1954,1958)がよく知られ,その他戦後ヨーロッパ美術を総観した《現代の美術》(1966)などもある。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android