クーミス(読み)くーみす(英語表記)kumiss

翻訳|kumiss

日本大百科全書(ニッポニカ) 「クーミス」の意味・わかりやすい解説

クーミス
くーみす
kumiss

本来は馬乳からつくられる発酵乳酒。モンゴルシベリア、中央アジアなどの遊牧民の飲用する酒。馬乳のほかヤギウシの乳からもつくられ、乳酸アルコールを含む。乳を皮袋などに入れておくと、乳酸発酵と、乳糖を発酵させる能力のある酵母によるアルコール発酵とが同時におこる。カフカス地方のケフィアkefirも類似の乳酒である。ヒツジ、ヤギ、ウシの乳に、乳酸菌と乳糖発酵性酵母がいる「ケフィア粒」を酒母として使う。

[秋山裕一]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android