クロートゥス(英語表記)Crotus, Rubianus

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クロートゥス」の意味・わかりやすい解説

クロートゥス
Crotus, Rubianus

[生]1480頃.ドルンハイム
[没]1539頃.ハレ
ドイツの人文主義者。本名 Johannes Jäger。エルフルトで教育を受け,のちケルンで神学教授となる。 1515年ドミニコ会士に関してスコラ学,修道生活などを皮肉った『無名人士の手紙』 Epistolae Obscurorum Virorumの主著者となる。4年間のイタリア滞在ののちエルフルト大学学長となり (1520) ,その頃ルターに傾倒したが,再びカトリックに戻り,30年頃マインツ大司教に仕え,のち中央教会評議員としてハレに定住。ルターは彼を「マインツの枢機卿の食客」と呼んでいる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android