クリサンテミン

化学辞典 第2版 「クリサンテミン」の解説

クリサンテミン
クリサンテミン
chrysanthemin

C21H21O11Cl(484.83).アステリンともいう.アントシアニン一種.バラ科ビワColoneaster,モチノ木科モチノキIlexなど多くの植物や果実(サクラ,オリーブ,ブドウ)に広く分布している.金属光沢をもつ赤褐色の菱形薄片晶.分解点205 ℃.水,メタノールに易溶,エタノールに難溶.エタノール溶液は塩化鉄(Ⅲ)により青色を,炭酸ナトリウムにより紫青色を呈する.ピクリン酸塩は赤色の針状晶.分解点165 ℃.熱水に易溶.[CAS 8014-45-7]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

栄養・生化学辞典 「クリサンテミン」の解説

クリサンテミン

 C21H21ClO11 (mw484.84).

 アントシアニン色素で,黒マメ,アズキなどに含まれる紫色の色素.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報