日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
クラーク(Frank Wigglesworth Clarke)
くらーく
Frank Wigglesworth Clarke
(1847―1931)
アメリカの地球化学者。ボストンに生まれる。ハーバード大学で分析化学を学び、シンシナティ大学教授となる。1883年合衆国地質調査所に移ってから岩石・鉱物の化学組成を研究し、多くの分析を行うとともに資料を集め、1908年に『Data of Geochemistry』(地球化学データ)を著した。また地殻の平均化学組成を試算し、元素の地殻存在度を推定した。クラークの算出した数値はそれぞれの元素のクラーク数とよばれ広く用いられた(現在の存在度はクラーク以後に計算されたもの)。万国原子量協会International Committee on Atomic Weights(ICAW)の議長を長年にわたって務めた。
[橋本光男]
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