クッバニア遺跡(読み)クッバニアいせき(英語表記)Kubbania

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クッバニア遺跡」の意味・わかりやすい解説

クッバニア遺跡
クッバニアいせき
Kubbania

エジプトアスワンの 15kmほど南にある遺跡。アメリカの南メソジスト大学とポーランド科学アカデミーの合同調査団が調査した。旧石器時代末期のクッバニア文化の居住地点が9地点発見され,細石器などの打製石器,磨石,石皿,オオムギ魚骨などが出土している。磨石,石皿,オオムギの発見から旧石器時代の農耕遺跡として注目されたが,炭素 14年代測定法によるオオムギの種子の年代が他の資料から検出された年代と適合しなかったため調査者は農耕の存在を撤回している。しかし,なお可能性は高いと考えられている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android