カンボク(肝木)(読み)カンボク(英語表記)Viburnum sargentii; viburnum

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カンボク(肝木)」の意味・わかりやすい解説

カンボク(肝木)
カンボク
Viburnum sargentii; viburnum

スイカズラ科の落葉低木。日本ではブナ帯から北の湿ったところに生え,サハリン千島朝鮮半島,中国,アムール地方など東アジアに広く分布する。高さ 2.5~3mで,葉は対生し,葉身は普通3裂して裂片の先は鋭くとがり,縁にはまばらに鋸歯がある。初夏,枝先に散房状の花序を出し,多数の白色の小花をつける。花序の周辺にはアジサイに似た花冠の大きい装飾花が目立つ。核果は赤く熟する。材は白色で柔らかく,つまようじなどをつくるのに使われる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android