カンキチク(寒忌竹)(読み)カンキチク(英語表記)Homalocladium platycladum(Muehlenbeckia platyclada)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カンキチク(寒忌竹)」の意味・わかりやすい解説

カンキチク(寒忌竹)
カンキチク
Homalocladium platycladum(Muehlenbeckia platyclada)

タデ科の多年生低木。南太平洋ソロモン諸島の原産で,日本には明治初期に渡来した。観賞用に栽培されるが,冬季温室に入れる必要がある。茎が扁平となり葉状化し,多数の節がみられるが,その節に短い枝を生じてきわめて小型の葉をつける。また夏に,葉状化した茎の両側に互生して緑白色の無柄の小花をつける。花に花弁はなく,萼は卵円形の5裂片から成り,おしべは8本で萼よりも短い。めしべ1本がある。果実痩果であるが,3稜をもち多汁の肉質で,宿存萼紅紫色になり,花時より美しい。

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百科事典マイペディア 「カンキチク(寒忌竹)」の意味・わかりやすい解説

カンキチク(寒忌竹)【カンキチク】

ソロモン諸島原産のタデ科の低木状の多年草。高さ1m内外。茎が扁平で竹のように節が多く,幼枝は葉をつけるが,古くなると葉が落ちる。花は小さく節に群生し,見ばえがしないが,植物体の珍しい形態をながめるため,おもに鉢植にされる。フレーム内で越冬させれば栽培は容易。さし木でふやす。

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