カラスザンショウ(烏山椒)(読み)カラスザンショウ(英語表記)Fagara ailanthoides

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

カラスザンショウ(烏山椒)
カラスザンショウ
Fagara ailanthoides

ミカン科の落葉高木で,暖地に生じる。高さ 7mに達し,枝にはとげがある。葉は奇数羽状複葉で4~15対ある小葉は長楕円形または披針形をなし,細かな鋸歯があって先は鋭くとがる。裏面は白緑色である。葉軸,特に若枝につくものにとげがある。夏に,枝の先端円錐花序をつけ,淡緑色の小花を多数開く。雌雄異株萼片,花弁各5枚あり,雄花ではおしべ5本,雌花では3心皮から成るめしべ1本をもっている。 蒴果は裂開し,種子には辛みがある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android