オストワルト(Carl Wilhelm Wolfgang Ostwald)(読み)おすとわると(英語表記)Carl Wilhelm Wolfgang Ostwald

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

オストワルト(Carl Wilhelm Wolfgang Ostwald)
おすとわると
Carl Wilhelm Wolfgang Ostwald
(1883―1943)

ドイツの化学者。グレアムに始まるコロイド化学の大成者。ウォルフガング・オストワルトは、物理化学の創立者である大(フリードリヒ)オストワルトの子として、当時のロシアラトビアリガで生まれる。ライプツィヒで生物学者として出発したが、やがて1915年に同大学のコロイド化学の教授となった。これに先だって1907年に、創立まもない『コロイド雑誌』Kolloid-Zeitschriftの編集者となり、1914年には『見すてられた次元の世界』を書いてコロイド次元の研究の重要性を訴え、1922年にはコロイド学会を創立した。フロイントリヒと並ぶコロイド化学の建設者の一人である。

[中川鶴太郎]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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