オクタウィウス(英語表記)Octavius, Marcus

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「オクタウィウス」の意味・わかりやすい解説

オクタウィウス
Octavius, Marcus

前2世紀頃のローマ政治家。前 133年護民官 (トリブヌス・プレビス ) に就任同僚の T.グラックス (→グラックス兄弟 ) の農地改革案に反対し,平民会において非合法的な方法で罷免された。前 123年 G.グラックスはさらにオクタウィウスの処罰目的とする法案を提出したが,彼の母の懇請によって撤回した。

オクタウィウス
Octavius, Gaius

[生]?
[没]前58
古代ローマの政治家。ラチウムのウェリトラエ出身の富裕な騎士身分 (エクイテス ) に属し,前 61年の法務官 (プラエトル ) 。マケドニア統治に業績をあげた。妻アチアとの子ガイウスはのちの皇帝アウグスツス

オクタウィウス
Octavius, Gnaeus

[生]?
[没]前162
古代ローマの政治家。按察官 (アエディリス,前 172) ,法務官 (トリブヌス・プレビス,前 169) ,執政官 (コンスル,前 165) を歴任シリア制圧活躍

オクタウィウス
Octavius, Gnaeus

古代ローマの政治家。前 87年 L.スラを支持して執政官になり,同僚 L.キンナをローマから追放。キンナが挙兵するとポンペイウス・ストラボと結んだが,その死後彼も殺された。

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