エノキタケ(榎茸)(読み)エノキタケ(英語表記)Flammulina velutipes

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「エノキタケ(榎茸)」の意味・わかりやすい解説

エノキタケ(榎茸)
エノキタケ
Flammulina velutipes

担子菌類マツタケ目シメジタケ科。晩秋から春にかけて,エノキカキ,ポプラその他の広葉樹の枯れた株に発生する。したがって種々の広葉樹の材を切り,榾木 (ほたぎ) として栽培することができる。最近はオガクズを使って工場生産が盛んに行われている。傘は初めまんじゅう形,のちに平らに開く。径2~8cm,表面は湿っているとき粘性があり,黄褐色ないしくり色で中央が濃く,縁近くは淡い色をしている。裏面には白いひだがある。柄は硬く,太さ2~8mm,長さ2~8cmで,濃い褐色で短い毛が密生している。胞子紋は白い。食用キノコとして普及している。日本全土に産し,北アメリカ,ヨーロッパオーストラリア,中国,シベリアに広く分布する。

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