ウマルブンアビーラビーア(英語表記)`Umar b.Abī Rabī`a

改訂新版 世界大百科事典 の解説

ウマル・ブン・アビー・ラビーア
`Umar b.Abī Rabī`a
生没年:644-711か719

ウマイヤ朝期アラビア半島ヒジャーズ地方の詩人メッカの名門クライシュ族の富豪の出。富み栄えるメッカ・メディナの時代を反映し,形成されつつある教養人知識人代弁者となり,詩作においても恋愛機微を盛り込んだ新詩ガゼルの推進者となった。ほとんど砂漠を叙することなく,都市在住の貴婦人巡礼に集まる女性たちをうたい,懸想文で世人をうならせた。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android