インド−イスラーム文化(読み)インド−イスラームぶんか

旺文社世界史事典 三訂版 「インド−イスラーム文化」の解説

インド−イスラーム文化
インド−イスラームぶんか

インド固有の文化とイスラーム文化とが融合してできた文化
ムガル帝国は,イスラーム化したモンゴル−トルコ系の民族がインドのヒンドゥー系旧支配者の上に君臨してできた国であるため,この国の文化はインドとイスラームという異質の文化の調和融合の上に成立した。その典型的な例が絵画で,ペルシア式ミニアチュールとインドの伝統とが合したムガル宮廷ムガル絵画,インドの土着のものが変質したインド系諸侯の宮廷のラージプート絵画に代表される。ほかにタージ−マハルに代表される建築,ウルドゥー語を使用した文学などにその特色がみられる。

出典 旺文社世界史事典 三訂版旺文社世界史事典 三訂版について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android