イギリス・ペルシア協定(読み)いぎりすぺるしあきょうてい(英語表記)Anglo-Persian Agreement

日本大百科全書(ニッポニカ) 「イギリス・ペルシア協定」の意味・わかりやすい解説

イギリス・ペルシア協定
いぎりすぺるしあきょうてい
Anglo-Persian Agreement

1919年8月9日、イギリスペルシア(現イラン)両国間で締結された協定。ペルシアの独立領土保全尊重、および同国の行政、軍事両面の改善のため、イギリスによる専門顧問の派遣と200万ポンドの借款供与を約したもの。イギリス側の意図は、第一次世界大戦で多大の損害を受けたペルシアの苦境に乗じて、ペルシアを実質的な保護領とすることにあったため、ペルシア議会はこの協定の批准を拒否した。

[石井摩耶子]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android